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子供の個性を伸ばす育て方とは?

子供の個性を伸ばす育て方とは?

子供は生まれた時、ピュアで純真そのもの。
理性が一切働いていないので思ったことや感じたことがそのまま出ていますよね。

お子様ひとりひとりには生まれ持った“個性”があり、実はその“個性”遺伝しません。
“個性”とは一生ついてまわるもので、個性心理学ではそれを“本質”と呼んでいます。

成長する過程で理性が育つと、親や学校の教育や環境よってその本質を覆い隠します。
理性は本質のもつ欠点を補い社会適合させますが、時にその長所も包み込んで抑制してしまいます。

それがお子様にとってストレスの大きな原因となり、反抗期を引き起こしたり、親子関係の問題にも影響するのです。

理性が影響を与え始める前に、お子様の“本質”を理解し親としての接し方を心得ておくことで、お子様も親自身のあなたも余計なストレスを抱えず、親子問題も起きにくくなります。

今回はお子様の持って生まれた個性を伸ばす育て方を詳しく説明していきます。

本質(=個性)は12のキャラが存在する

本質は大きく分けて12のタイプに分けられ、個性心理学では“動物キャラ“と呼んでいます。
12の動物キャラは以下の通りです。

①狼
②猿
③虎
④子守熊(コアラ)
⑤黒ひょう
⑥たぬき
⑦こじか
⑧ひつじ
⑨チータ
⑩ライオン
⑪ゾウ
⑫ペガサス

そしてこの12の動物キャラはそれぞれしっかり者タイプ、良い子タイプ、自由人タイプの大きく3つのグループに分けられます。

大きく3つのタイプ別にご紹介

3つに分けたタイプは次の通りです。

・しっかり者タイプ(漢字の動物キャラ)
➡①狼、②猿、③虎、④子守熊(コアラ)

・良い子タイプ(ひらがなの動物キャラ)
➡⑤黒ひょう、⑥たぬき、⑦こじか、⑧ひつじ

・自由人タイプ
➡⑨チータ、⑩ライオン、⑪ゾウ、⑫ペガサス

まずはお子様がどのタイプなのか調べましょう。
動物キャラは個性心理学麻布十番 公式LINEに登録すると調べることができます。
お子様の動物キャラをしっかり把握してくださいね。


今回は3つのタイプ別にお子様の特徴とそれぞれの動物キャラ別に個性を伸ばす方法をご紹介していきます。

⑴しっかり者タイプ(①狼、②猿、③虎、④子守熊)

動物キャラ:①狼、②猿、③虎、④子守熊

【特徴】
・自立が早く自ら学び吸収するスピードが早い
・一人の空間が必要なので早くから自分の部屋を持ちたがる
・お小遣いをもらったらしっかり貯金をし始める
・マイペースで負けず嫌い。基本的に競争好き
・幼稚園や小学校ではみんなのまとめ役になるリーダータイプ

【動物キャラ別の個性を伸ばす方法~やる気の出させ方、言ってはいけない言葉~】
~やる気の出させ方~
①狼
何事も自分流のやり方でやらせてもらえるといった点でモチベーションが上がり、自分のアイデアや計画を認められると更にやる気を出します。また、アイデアを出したときは「それ面白いからやってみようか」と褒めてあげると喜びます。自分が興味を持ったことは最後までやり遂げようとするので、今は何に興味を持っているのか気にしてあげるようにしましょう。

②猿
何事もゲーム感覚で楽しみたいので、ご褒美が目の前にぶら下がっていると俄然やる気を出します。また、基本的に短期決戦型なので、何かをするときは飽きない程度に短い作業にしたり、時間で区切るとモチベーションが上がります。漠然とした説明だと動けないので、何かを説明するときは具体的に丁寧に話す必要があります。

③虎
目的意識が強いので、目的も分からず「これをしなさい」と言われると「何のために?」と疑問を持ち行動に移しませが、反対に「これをすれば自分のためになる」と思えることができれば例え難しそうでもやる気を出します。なので「これができたらもっとすごくなれるね」と伝えて応援してあげることがポイントです。

④子守熊
子守熊は自分のことは自分でやりたい子供です。更に自分の夢とロマンを描けるとやる気が出るので、子供が描いたロマンに対して口を挟まず「あともう少しだよ」と励ましてあげましょう。長期決戦型なので「今頑張れば大人になったときに役立つよ」といった先の未来を重視した話をされるとモチベーションが上がります。

~言ってはいけない言葉~
①狼
・「早くしなさい!」➡狼は基本的に即断即決はせずじっくり考えてからマイペースに行動するので、親から見て遅いなと感じている時も子供は一生懸命考えているので親がじっくり我慢してあげるようにしましょう。
・「みんなやっているのに、あなたはどうしてやらないの?」➡狼はオリジナリティが大好きで人と同じということを最も嫌います。自分流で編み出したやり方を褒めるようにしましょう。

②猿
・「じっとしていなさい」➡猿は落ち着きがなく堅苦しい雰囲気が苦手で、じっとしていると息がつまりそうになります。勉強中でもトイレに行ってみたりちょこまかして散漫したりするので、「10分だけ頑張ってみようか」と時間を区切ってあげましょう。
・「まじめにやりなさい」➡猿自身は真面目に取り組んでいても周りから見たらふざけて見えることもあります。ただ実際に堅苦しい雰囲気から逃れたい一心でふざけた態度を取りがち。世間一般では誤解を招く原因になることを説明してあげましょう。

③虎
・「言われたらすぐにやりなさい」➡虎は自分が納得するまで動かないので、常になぜやるのかを考えています。納得する前に行動させると混乱し、本来の力の半分しか発揮されません。じっくり待つか、納得しやすいように目的意識を伝えてあげるようにしましょう
・「あんた(お前)、それ間違っているよ」➡ものの言い方を気にして子供でも“あんた”や“お前”呼ばわりはイラっとさせるので名前で呼ぶようにしましょう。また、自分は間違っていないと心底思っていることが多いので頭ごなしに否定せず間違いは論理的に説明しましょう。

④子守熊
・「なにボーっとしてるの」➡これは子守熊のお子様に一番NGな言葉です。子守熊の子供はボーっとする時間がなければ生きていけません。ボーっとしている時間は充電する時間でこの時間があるからこそ頑張れます。ボーっとしている時は見守るようにしましょう。
・「さっさとやりなさい」➡子守熊は子供ながらに無駄のない行動は何かを考えて行動します。これは大人になっても同じなので、親が処世術として“さっさとやっているフリ”を教えてあげると将来の人間関係でも役立つでしょう。

⑵良い子タイプ(⑤黒ひょう、⑥たぬき、⑦こじか、⑧ひつじ)

動物キャラ:⑤黒ひょう、⑥たぬき、⑦こじか、⑧ひつじ

【特徴】
・聞き分けが良く親の顔色を伺っている
・反抗期や家でなどグレることが最も少ない
・寂しがり屋なので自分の部屋は少し寂しい
・普段は控え目で受け身だが頑固な面も
・幼稚園や小学校でも先生や友達に好かれる

【動物キャラ別!個性を伸ばす方法~やる気の出させ方、言ってはいけない言葉~】
~やる気の出させ方~
⑤黒ひょう
自分の中で目標を決めると俄然やる気になります。プライドが高くメンツを保つためにすごく努力しているので、「あなただからできることなのよ」とプライドをくすぐってあげるとまた頑張ることができます。自分の決めた目標に向かって頑張っている時は「みんなより一歩リードしているね!」と応援してあげましょう。

⑥たぬき
実績を大事にするたぬきは今までやってきたことがはっきり分かるやり方が有効です。例えば目標シートを作ってあげて着替えが一人でできた日に〇を付けるなど目に見えるとやる気が出ます。「今週は〇を3つ増やせたらママもうれしいな」と言ってあげると「お母さんを喜ばせたい」という気持ちで更にモチベーションが上がります。

⑦こじか
12の動物キャラの中で一番愛されたいと願っているこじかなので、親のスキンシップは何よりも重要で全てのエネルギー源になりますので面倒だと思わずにスキンシップを取りましょう。また一人にしないことも大事で何事も「お母さんと一緒」だと安心して能力を発揮します。厳しくするより褒めてあげたほうが良い結果に繋がります。

⑧ひつじ
親や周りに喜ばれたくて頑張る子供なので、親と約束するというのが非常に良い方法です。着替えやトイレ、ご飯など全て子供自分自身のためにするものですが“お母さん、お父さんとの約束を果たすために”と考えたほうがやる気がでます。命令口調は絶対にだめでお願いするような口調で接すると“任せて!”と張り切ります。


~言ってはいけない言葉~
⑤黒ひょう
・「○○ちゃんを見習いなさい!」➡プライドは高いですが人と競争好きはありません。そんな気もないところに加えて自分が負けていることを認めさせられるのは黒ひょうにとってはたまったもんではありません。
・「計画通りにやれているの?」➡計画表などを作っては綺麗に塗って家族に見せたりしますが、実際に計画通りに進むものではありません。計画はそっとチェックしてあげてください。

⑥たぬき
・「また忘れ物したの?」➡たぬきはよく忘れ物をしますが、自分自身でも「しまった」と思っているのであまり責めると傷つきます。忘れるたびに叱るのではなく、忘れないためにどうしようか一緒に考えてそれが出来たときは褒めてあげる方法が有効です。
・「あ、○○ちゃん(くん)いたの?」➡この言葉はたぬきには絶対にNGです。自分から目立とうとはしませんが「私(僕)はここにいるよ!」と静かに存在感をアピールしているのでその存在感を無視する発言はたぬきには許しがたいことなので注意です。

⑦こじか
・「好きな遊びをしてもいいのよ」➡自立心を育てるためのこの発言はこじかには逆効果。こじかは遊びにしても勉強するにしても具体的な内容を示してあげた方が安心して本領発揮できます。
・「まとわりつかないでよ」➡スキンシップ命のこじかにおいて、ベタベタされることを拒まれると深い傷となるので絶対にNGです。常に親から抱きしめてあげるくらいでないと、こじかの子供は安心できません。

⑧ひつじ
・「あなたには関係ないわ」➡ひつじは仲間外れが大嫌いなので、子供でもこの言葉は本当に傷つきます。本当に関係なかったとしても、その状況を伝えて今は直接関係がないことを説明してあげましょう。
・「どうしてそうグズなの?」➡何事も丁寧にこなすひつじは、他の子と比べてスピードが遅いのは事実です。それでも一生懸命みんなの足を引っ張らないように頑張っているのでこのような言葉は禁物です。

⑶自由人タイプ(⑨チータ、⑩ライオン、⑪ゾウ、⑫ペガサス)

動物キャラ:チータ、ライオン、ゾウ、ペガサス

【特徴】
・とても自由人で冒険が好き。無茶な行動をすることも
・ルールや細かい指示など、束縛を感じるとストレスになる
・褒められるのが好きで感情豊か。喜怒哀楽がはっきりしている
・キラキラしていている派手なものが好き
・幼稚園や小学校でも周りの目は気にせず自由気ままな行動を好む

【動物キャラ別!個性を伸ばす方法~やる気の出させ方、言ってはいけない言葉~】
~やる気の出させ方~
⑨チータ
チャレンジ精神が強く好奇心旺盛なので、「これは難しいからできないかもしれないなあ」と言われると俄然やる気を出します。負けず嫌いなので目的に向かっているときは「誰よりも上手だね」とプライドをくすぐり、ほめてあげるのも有効です。考えるより先に行動するので失敗もありますがそんな時はやさしい言葉をかけて意欲を失わないように仕向けてあげましょう。

⑩ライオン
王様扱いが大好きなライオンなので子供でもVIP対応や人前で褒められると効果絶大です。その王様扱いで高い目標を設定したり要求してあげると王様のメンツにかけてやる気を出します。細かい指示は苦手なので大筋でどのようにするかを伝えるとより行動に移しやすくなります。

⑪ゾウ
集中力が高く、一度何かをやり始めたら終わるまでやり続けます。なので、効率よくできる方法を教えてあげましょう。また、壁にぶつかるとなかなか前に進めないので、困ったら必ず親に聞きにくるように伝えてあげて、今何を優先してやるべきかを気づかせるようにしてあげると良いでしょう。

⑫ペガサス
ペガサスのやる気を出すキーワードは「褒める」、「任せる」この二つです。とにかく褒められることが大好きで、「すごい、すごい!」と言われるとそれだけでやる気がでます。ペガサスの子供を褒めるのに理由はいらず、その言葉に勇気づけられます。また面倒くさがりで細かいことになればなるほどいい加減になるのでポイントを絞ってアドバイスし、あとは子供に任せるようにしましょう。

~言ってはいけない言葉~
⑨チータ
・「あわてるからだめなのよ」➡チータはスピード命なのでまず行動優先なので、勢いは良いですが失敗したときは黙ってしまいます。本人は反省しているのであまりガミガミ言われると逆に反発するので失敗したときはなるべく見守るようにしましょう。
・「だから言ったじゃないの」➡この言葉は親がチータの子を制限した時に使われる言葉ですが、行動を制限したメリットと失敗した時のデメリットを天秤にかけてから注意するようにしましょう。チータの可能性の芽をつぶさないためです。

⑩ライオン
・「バカだなあ」➡百獣の王、ライオンですから子供ながらにプライドも高いのでバカにされるような言葉は12キャラの中で一番腹を立てます。特に人前でバカにされるような言葉は絶対にNGです。
・「あとでね」➡ほしいと思ったら待てないのもライオンで後回しにさえると「なんで自分が待たされるのか」と苛立ちます。そんなときは、今はできない理由をはっきり伝えるとライオンは納得します。

⑪ゾウ
・「ちょっと、話聞いてるの?」➡ゾウは話を聞いていない前提でいた方がストレスを感じずに済みます。本人は悪気もなく聞いているつもりです。直接伝えるより、ひそひそ話や第三者を通すと伝わりやすいです。
・「ちょっと待ってね」➡ゾウは何かを待つことがとても苦手なので「今すぐいくからね」と言ってあげましょう。同じ時間でもゾウが受け取るストレスはかなり減ります。

⑫ペガサス
・「常識では…」➡行動や思考のスケールが大きいペガサスの中に“常識”という概念は無く、自分の行動を制限される言葉はかなり嫌悪感を示します。それは長所でもあるのでペガサスの才能を生かすためにも一般的な物差しでは図らないようにしましょう。
・「なんでそんなことをしたの?」➡ペガサスは自分でも自分のことが分かっていません。自分でも理解不能な行動を取ったりするので、親から「なぜ?」と聞かれても本当に答えられず困ってしまうので深く追い込まないようにしましょう。

以上3つのタイプからお子様の特徴と接し方を紹介させて頂きました。

親自身のキャラも重要

子育てする上でお子様のキャラも大事ですが、親である皆様も自分自身のキャラを知っておかないといけません。

上の子はお母さんの言うことは聞かないけどお父さんの言うことなら聞く、反対に下の子はお母さんの言うことは何でも聞くけどお父さんの言うことは全く聞かない。といったことがありますよね。
このように目に見えない力関係が働いているような感じを経験したことがあるはず。
この力関係を個性心理学では「ヒューマンリレーション」と呼びます。

この「ヒューマンリレーション」を理解することでよりお子様の個性を伸ばす育て方ができるようになり、子育てのストレスを減らすことにもつながるでしょう。

次回の記事では親子関係のヒューマンリレーションについてご紹介していきたいと思いますので、今回の内容と合わせて自分が心から望む子育ての参考にしてくださいね。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


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