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子育て成功の秘訣

子育て成功の秘訣

“子育て”において“成功”って何だと思いますか?

もちろん、家庭によって“成功”は様々だと思いますが、

私は、子供の持って生まれた個性を大事にして伸ばす子育てを“成功”と考えています。

そのためには子供の個性を理解することに加えて、親である自分自身の個性についても知っておく必要があります。しかしそれだけでは不十分です。

子育て成功するために一番重要なことは “目に見えない力関係”を理解することです。

今回はこの親子の個性による目に見えない力関係について詳しくご紹介していきます。

親にも動物キャラと3つのタイプがある

子供同様、親にも3つのタイプがあります。
個性は大きく分けて12のタイプに分けられ、個性心理学では“動物キャラ“と呼んでいます。
12の動物キャラは以下の通りです。

①狼
②猿
③虎
④子守熊(コアラ)
⑤黒ひょう
⑥たぬき
⑦こじか
⑧ひつじ
⑨チータ
⑩ライオン
⑪ゾウ
⑫ペガサス

そしてこの12の動物キャラはそれぞれしっかり者タイプ、良い人タイプ、自由人タイプの大きく3つのグループに分けられます。

3つに分けたタイプは次の通りです。

・しっかり者タイプ(漢字の動物キャラ)
➡①狼、②猿、③虎、④子守熊(コアラ)

・良い子タイプ(ひらがなの動物キャラ)
➡⑤黒ひょう、⑥たぬき、⑦こじか、⑧ひつじ

・自由人タイプ
➡⑨チータ、⑩ライオン、⑪ゾウ、⑫ペガサス

まずは自分とお子様がどのタイプなのか調べましょう。
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個性による目に見えない力関係

上の子はお母さんの言うことは聞かないけどお父さんの言うことなら聞く、反対に下の子はお母さんの言うことは何でも聞くけどお父さんの言うことは全く聞かない。といった経験はありませんか?

このように目に見えない力関係が働いているような感じを経験したことがあるはずです。
今回はこの力関係をわかりやすくじゃんけんのようなイメージで表します。


この力関係を理解していれば、日常生活の中で余計なストレスを感じることが減り、個性を伸ばすために十分時間やエネルギーを使えるようになります。

今回は親子それぞれ3つのタイプの力関係を踏まえて、子育て成功の秘訣をご紹介します。

しっかり者タイプの親は効率よりも子供のペースを大事に

しっかり者タイプの親が子育てを成功するために意識するべきことをご紹介していきます。

しっかり者の親×しっかり者の子供の子育て

同じタイプなのでお互いのペースや都合があるかもしれませんが、立場的に親が強く子供のペースを乱すことになりがちです。しっかり者タイプの子供はペースを乱されるとストレスを溜めてしまいます。物ごとをお願いするときは突然ではなく事前に予定を組みやすいタイミングで頼むことが成功の秘訣。またしっかり者タイプ同士の親子だと「これ洗濯しておいて」「これ買うからお金欲しい」など必要事項しか伝えない傾向があり、しっかり者タイプ以外の家族からは喧嘩しているように見えることもあるのでその点は自覚を持つようにしましょう。

しっかり者の親×良い子の子供の子育て

力関係では子供の方が勝ちですが、良い子タイプの子供は基本的に従順なので親の言うことをよく聞きます。良い子タイプの子は自分の頼みや話もしっかり聞いてほしいので、子供が何か頼んできたとき親が心して聞かなければ後々恨まれるようなことになりかねません。その際は「どうして?本当に?」と問い詰めるとパニックになるので細かく聞かずに要望に応えましょう。また良い子タイプの子供と何か物を選ぶときは効率や実用性よりも“好きな友達と一緒”などを重視してあげることが成功の秘訣です。

しっかり者の親×自由人の子供の子育て

しっかり者タイプの親は「午前中までにこれをやっておいてね」と期限を決めて頼むことが多いですが、自由人タイプの子は期限を決められることがプレッシャーになります。しっかり者タイプの親からすると当たり前のことなのでその姿を見て不可解に感じます。自由人タイプの子は頼まれごとを必死に終わらしますが、親は少しイラっとしていますからお礼を伝えません。自由人タイプの子は基本的に褒めてほしいのにそれも叶わずストレスをどんどん溜めていき、ある一定以上に溜め込むと突然言うことを聞かなくなります。また自由人タイプの子は計画を立てる習慣が無く、その点でも叱る場面が多々出てくるかもしれませんが、一緒に漠然とした計画を立てるようにしましょう。この時細かすぎないことが成功の秘訣です。

良い人タイプの親は感情だけでなく論理的な目線も持つ

良い人タイプの親が子育てを成功するために意識するべきことをご紹介していきます。

良い人の親×しっかり者の子供の子育て

思いやりという部分で「どうしてあなたはそんなに思いやりが無いの?」と叱ってしまいがちですが、「どうして~」という言葉は叱るときに使ってはいけない言葉です。しっかり者タイプの子どもは「どうしたら思いやりが持てるのだろう」と考えるのですが、これに関しては答えが出るはずもないので、何度もこういう叱られ方をすると「自分は思いやりのない人間なんだ」と思い込むようになってしまうので注意が必要です。「人間として…」ではなく「こういう場面ではこうしてあげることが思いやりだよ」と手取り足取り教えてあげることが成功の秘訣です。

良い人の者の親×良い子の子供の子育て

同じタイプなのでストレスは感じにくいですが、必要以上にべたべたしていると親離れ子離れするタイミングが遅くなります。叱るときも強く伝えるより、「なぜ叱っているのか」をきちんと説明してやんわりと伝えるようにしましょう。力関係以前に親としての立場の方が強いので良い子タイプの子供に不要なストレスをかけないことが成功の秘訣です。

良い人の親×自由人の子供の子育て

力関係では親が負けなので、普段から叱りにくいと感じ実際にあまり叱りません。そのため一度叱るときは大爆発で以前の出来事まで引っ張りだしてきてまとめて叱ったりしがち。しかし自由人タイプの子は昔のことは覚えていません。そのことで親は更に逆上しますが子供はくどくど叱られても聞いていませんしすぐ忘れます。良い人タイプの親は「なぜあなたを叱っているのか」という理由をくどくど話しますが長くなればなるほど聞いていません。自由人タイプの子を叱るのに理由は必要ないので叱るときはガツンと短く。自由人タイプの子は切り替えが早いということを認識しておくことが成功の秘訣です。

自由人タイプの親は気分任せにせず子供に歩み続けよう

自由人タイプの親が子育てを成功するために意識するべきことをご紹介していきます。

自由人の親×しっかり者の子供の子育て

力関係では親が負けています。しっかり者タイプの子供がひとつのことを自分なりに考えて順序や段取りをきっちり決めてから行動しようとしているのにそんなことは分からず、どんくさい子に見えて「さっさとやりなさい!」と言ってしまいますがこの言葉はNGです。また、自由人タイプの親は臨機応変に何でも同時にこなしていき、状況に応じてその場で対応していけますので、しっかり者の子供にも同じことを期待しますが、しっかり者の子は行動の前に考えるので親のようには動けません。何かを教えるときは感覚ではなく数値を具体的に提示してあげることが成功の秘訣です。

自由人の者の親×良い子の子供の子育て

この相性は一番注意が必要です。良い子タイプの子供は自分の話を聞いてほしいのですが、「忙しいからあとにして」と言ってしまいます。また何かをしながら聞くという態度が続くと、良い子タイプの子供はショックを受けて「私のことなんてどうでもいいんだ」と思ってしまいます。話を聞いてほしそうなときは手を止めてきちんと聞き「今はあなたの話をきちんと聞いているわよ」ということを姿勢で表して気持ちを察してあげることが大切です。

自由人の親×自由人の子供の子育て

同じタイプなのでお互いあまりストレスは無いでしょう。ですが子供にもノッている時とそうじゃないときがあり、ノッていないときは言うことを聞きません。聞こうとしていても聞けない状態にあるのでこういうときにいくらいっても無駄です。親もそういったときがあり分かっているはずなのに他人に対してはあまり理解を示さない傾向があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は子育て“成功”の秘訣についてご紹介させていただきました。

子供の個性を理解するだけでなく、自分の個性と力関係を理解し自分自身が目指す子育てに役立てていただけたらと思います。

前回の記事では子供のタイプ別に個性の伸ばし方についてご紹介しているのでこちらも参考にしてみてくださいね。

子供の個性を伸ばす育て方とは?



【参考書籍】
弦本將裕・長島宏明「ほめる力」が子どもを伸ばす 現代書林 2008年

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